Friday, 2 February 2024

Letter to Y. C. Abstract

 

Letter to Y. C. Abstract

 


「私の場合、詩も好きでしたし、大学の恩師からは親しく俳句も教えてもらいました。

ただ結局、非才であることを充分熟知しながらも、学問の末端へと帰って参りました。

今もそのおぼつかない途上におります。

言語の恩師千野栄一先生から

 ”そんな難しいことをするな

 おれ達のやることではない”

と強く叱られながらも、その途上を歩いていることとなりました。

 言語を愛し、 

 数学を愛し、

 英語での表現を愛し、

この20年、ほとんどそれだけを、

インターネット上で公開して参りました。

そのネット上の比較的古いサイトの載せました
論考が、世界で少しずつ読まれながら、

二十数年の間に二十万頁を超えることと

なりました。

言語を数学で表わすという私の理念は
今も変わることなく続いております。

言語を言語で表わすことはできない、ということが

私の根本にあるからです。

二十数年前、量子という物理学の概念を

用いて、言語を表現しようとしました。

幸いこの論考は、珍しかったためか、

奈良で行われました国際シンポジウムの

言語・文学部門の四名の発表者の一人となりました

が、この段階では量子そのものを数学で表記

することは出来ていませんでした。

しかし二00年頃から、量子群という数学の概念
が流布しはじめ、今では量子という物理の概念を

はっきりと数学で表記出来ることとなりました。

これが現在の私の舞台となっております。

それでも言語そのものは、何ひとつ分からない、

ということが、現在の私の状況です。」

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