Friday, 27 June 2014

WANG Guowei / Tale, Print, 2012

観堂集林釈西において、西という字が鳥の巣であることを示し、史籒篇疏證では中という字が旗が風で同方向になびく状態であることを示す。鳥は日没に巣に帰り、旗は集団の中心で風になびく。まさしく文字の中に時間がながれていた。特に中の字形で旗が左右になびくものを同一の風では起こりえない現象だとして伝写の誤り、譌字とした。そうした鋭い見解に満ちていた。人間詞話でさらに言う、空中の音、相中の色、水中の影、鏡中の象、言に尽有りて意は無窮たり、と。言語の有限と意味の無限に触れる。また言う、「細雨流光を湿す」の五字は皆能く春草の魂を撮るものなり、と。王国維によって、詞は近代そのものであることを、Aは知った。

Source: http://srfltheory.weebly.com/tale.html 

No comments:

Post a Comment